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EPDについて

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EPD(Environmental Product Declaration)とは

ISO14025に準拠し、自社製品の環境情報を透明性高く算定・開示する国際的枠組み

EPDは、世界各国でISO14025に準拠するEPDプログラム運営者によって管理されており、日本ではSuMPO(一般社団法人サステナブル経営推進機構)がSuMPO EPDを運営しています。
EPDでは、各製品の環境情報がISO14040及び14044によるLCA(Life cycle assessment)手法を用いて定量化され、ISO14025に基づく第三者検証に合格した製品環境情報のみ、EPDプログラムのウェブサイト上に有効な情報として開示されます。SuMPO EPDのウェブサイトには、日本のEPDプログラムであるSuMPO EPDの規程に準拠し検証に合格した情報が掲載されています。

製品ライフサイクル

EPDの特徴

ライフサイクルアセスメント(LCA)

EPDは、LCA手法を用いた製品環境情報の定量評価の枠組みです。LCAは、製品ライフサイクルの最上流から評価対象に含む算定手法である点に加え、製品の環境影響を地球温暖化のみならず多領域(大気や水域への影響を含む)で評価する点が特徴です。グリーンウォッシュリスクの低減と、本質的なサステナブル社会の実現に欠かせない手法として、公共調達や法規制等でも活用される手法です。

対象の製品・サービス

EPDは、あらゆる製品・サービスを対象とする環境情報開示の枠組みであり、製品やサービスの種類や形態、製造拠点や仕向け先等に関わらず、世界中の事業者が利用可能です。EPDでは、製品のライフサイクル全体 (Cradle to Grave) を対象とした評価はもちろん、製品ライフサイクルの上流のみ (Cradle to Gate) のみを切り出した評価も可能です。サプライチェーン上流の素材サプライヤーから最終製品セットメーカー、使用済み製品の回収事業者、さらには商社まで、いかなる事業者も自社の製品・サービスの透明性高い環境情報開示にEPDを活用可能です。

製品群別共通ルール(PCR)

EPDは、ISOに準拠した透明性及び第三者性の高いプロセスを経て策定される、製品群ごとのLCA算定共通ルール(PCR)に基づき算定・検証・情報開示が行われます。複数の事業者が公平・公正な共通基盤の上で情報開示を実施できるだけでなく、製品間の環境情報の比較可能性の追求には、同一のPCRに基づき算定されていることは最も重要な前提条件となります。

第三者検証

EPDで公開される情報は、第三者性・独立性を確保したLCAの専門家による検証を受けた環境情報です。ISO14044の要求事項と照らし合わせたLCAの専門家によるレビューに加え、製品群ごとの算定ルール(PCR)とEPDプログラムが定める規定への適合性が認められた情報のみが開示される枠組みで、情報の受け手に対する信頼性向上につながります。

情報開示

EPDは、ISO14025に準拠しプログラムのウェブサイト上にLCA算定結果が掲載されます。掲載されるEPDには、算定結果の数値だけでなく、情報の受け手が製品の環境性能を正しく理解するために必要なその他の定性的情報も記載され、適切な環境情報のコミュニケーションを促進します。もちろん、製品の特許に関わるような秘匿情報は開示項目には含まれません。秘匿性を保ちながら、検証された信頼性の高い製品の環境情報一次データを、サプライチェーンの上流から下流まで受け渡すことが可能です。

公開される情報について

SuMPO環境ラベルプログラムで公開中のEPDは、こちらから検索・閲覧することができます。SuMPO EPDの検証有効期限は原則5年間で、検証有効期限期間中の有効なEPDのみ検索画面に表示されます。検証期限が切れたEPDは無効であり、無効なEPDの情報をコミュニケーションに用いることは禁じられています。EPDの所有者(製品の製造事業者等)は、EPDの開示内容に変更があった場合には自らの責任のもとEPDの情報を適宜アップデートしなければならず、EPDに記載の内容は常に最新情報である必要があります。