イベント
2024年1月24日
SuMPO環境ラベルプログラム事務局
EPD申請におけるMiLCA使用方法説明会
アーカイブ配信およびQ&Aについて
一般社団法人サステナブル経営推進機構(東京都千代田区、代表理事:壁谷武久、以下、「SuMPO(さんぽ)」という)は、2024年4月から予定している「SuMPO環境ラベルにおける算定ツールMiLCAへの移行(IDEAのバージョンアップ対応)」*1につきまして、ライセンスの考え方、SuMPO環境ラベル申請におけるMiLCAの使い方、申請の流れの説明を中心としたオンライン説明会を2024年1月15日(月)15:00~16:00に開催しました。 SuMPO環境ラベルプログラムでは、このようなアップデートに取り組むことで、カーボンフットプリントを含む包括的な製品環境情報である EPD(Environmental Product Declaration)の普及を促進させ、サプライチェーンにおける企業間における、信頼性の高い環境情報のコミュニケーションを加速させることを目指します。
*1:2024年4月より、IDEA v3.1対応の算定ツール(MiLCA版)に移行するにあたって、IDEA v2.1.3対応の算定ツール(Excel版)の貸し出しは終了とします。「MiLCA for EPDよくあるご質問」はこちら
■説明会資料申込フォーム
フォームよりお申込みいただきますと資料ダウンロード用のURLを送信します。
https://ws.formzu.net/fgen/S18339309/
■アーカイブ配信(YouTube)
https://youtu.be/-gJo2vl36oA
■Q&A ※2024年2月9日更新
Q1. 2024年3月25日申込時のExcel版算定ツールの使用期限は最長で2025年3月25日まででしょうか?
また、それまではMiLCAを使用しない申請が可能と理解してよいでしょうか?
A1. Excel版算定ツールの使用期限は最長2025年3月31日までです。使用期限までは Excel版算定ツールでの申請が可能ですが、使用期限までに登録公開まで完了する必要がありますので、余裕を持った申請をお願いします。
Q2. MiLCAv3.1とMiLCA for EPDの差は排出原単位数かプロセス数かどちらが正しいでしょうか?
A2. MiLCA for EPDで利用可能なプロセス数≒製品数(例:玄米、ABS樹脂など)は約1,500件に制限されています。評価可能な影響領域についてはMiLCAv3.1とMiLCA for EPDで差はなく、利用可能な約1,500件のプロセスについてはMiLCAv3.1と同様の環境負荷排出原単位を利用することができます。 影響領域とは、気候変動や酸性化のことを指します。
Q3. MiLCAv3.1とMiLCA for EPDそれぞれで計算した場合、計算結果に差は生じますか?
A3. MiLCAv3.1 とMiLCA for EPDそれぞれで同じ環境負荷排出原単位を使用して計算した場合、計算結果に差は生じません。
Q4. MiLCAv3.1とMiLCA for EPDでは使用可能な環境負荷排出原単位数が異なっています。SuMPO環境ラベルプログラムに登録されている製品の算定結果精度にはばらつきが出ると考えています。そのようなばらつきはプログラムにて許容されますか?
A4. いずれの計算においても、EPDの枠組みでは製品カテゴリーごとの共通ルールに則り算定が実施されます。 約1,500件の中に必要な原単位が含まれていない場合、MiLCA v3.1をご購入いただくことで、全ての原単位を利用して算定することが可能です。 なお、現在のMiLCA for EPDに搭載されている約1,500件の原単位は、事業者様向けに実施したアンケート結果に基づき選定しています。
Q5. MiLCA v3.1 コンサルタント用エンドユーザ―ライセンスとはどのようなライセンスでしょうか?
A5. 標準エンドユーザーライセンスの利用目的に加えてコンサルタント企業等が単一又は複標数の組織より依頼を受け(国や地方自治体の実施する事業は含まない)、その依頼を完遂する目的として利用する場合、依頼元の組織が標準エンドユーザーライセンスを保有していなくとも、その依頼を完遂する目的で IDEA及びMiLCAを使用することができるライセンスです。グループ会社であっても100%資本関係のない企業の算定を実施する際もこちらに該当します。
Q6. ライセンスはネットワークライセンスでしょうか?
A6. MiLCAは現在スタンドアロン型のソフトウェアであり、インターネットを利用したライセンス認証は行っていません。ライセンスは人とPCに紐づき、1ライセンスでPC3台、3名までご利用可能です。
Q7. 既存のマニュアルではMiLCAでのLCA計算時にはエクセル 「IDEAv3.1対応版検証申請書」の「入力&結果impact」シートに記載している項目名と同じ数の「サブシステム」をケーススタディに作成し計算結果を出力する流れになっています。しかし、項目数が多い場合に計算に時間がかかるため、MiLCAで計算をする際、ケーススタディに「stage」ごとに入力し、出力データをエクセル 「IDEAv3.1対応版検証申請書(以下、検証申請書)」上で合算することは可能でしょうか?
A7. MiLCAのケーススタディに「stage」ごとに入力・出力した結果を検証申請書 上で合算すると、「stage」ごとに分けない場合と比較して 検証申請書上の数値が一部異なります。そのため現時点(2024年2月2日時点)では、上記のような入力方法での利用はできません。ご不便をおかけし大変申し訳ございません。しかし、本内容については対応を予定しております。利用可能になりましたら改めてご連絡いたします。
Q8. ケーススタディ情報に入力する段階名はケーススタディを新規作成する毎に毎回行うのではなく、事前にMiLCAに登録しておくことは可能でしょうか。
A8. 段階名の登録について、MiLCAのデフォルト設定をユーザー側で変更することはできません。直接的な解決策ではなく恐れ入りますが、段階名を変えて設定したケーススタディを「別ケーススタディとして保存」すると段階名含めて作成内容をそのままコピーすることができますので、よろしければお試しください。
Q9. コンサルティング会社がEPD取得を支援する場合、EPD取得を検討している企業(コンサルティング会社からコンサル業務を受ける企業)は、MiLCA for EPD貸与料は発生しますか。
A9. 算定を受ける企業がIDEAv3.1ライセンス未取得の企業であり、かつ、IDEAデータベースから出力された検証申請書内の計算結果の数値を確認する、MiLCA for EDPを利用する、などの場合は利用人数に応じたライセンス取得が必要になります。
Q10. MiLCA for EPDは環境負荷排出原単位数を制限していますが、製品や業界に偏りはありますか?
A10. 1,500件の環境負荷排出原単位数の選定は特定の製品や業界を想定したものではなく、事業者に事前アンケートを実施し利用頻度の高いものを優先的に選択しています。
Q11. なぜ今回申請にMiLCAを併用することとしたのですか?エクセルのみを使用して検証申請する場合に比べて手間が増えるのではないでしょうか?
A.11 エクセル版算定ツールはIDEAv2の時点でデータ量が10MBを超えており、算定時に動作不良を起こすなどの症状が出ていました。データベースをIDEAv3に更新するとデータ量はさらに増加し算定時の動作不良増加に加えてファイルの受け渡しや起動すらも困難になるためMiLCAを併用して運用することとしました。ご理解くださいますようお願い申し上げます。
以上