新着情報

2023年9月5日
SuMPO環境ラベルプログラム事務局


SuMPO環境ラベルプログラム 運用改善に関する オンライン説明会のアーカイブ配信とQ&Aを公開しました



 8/29(火)『SuMPO環境ラベルプログラム』運用改善に関する、オンライン説明会を開催しました。近年、世界では製品の情報開示がますます重要視されています。そのような中、SuMPOは日本において唯一のEPDプログラムとして、重要な役割を果たしています。

 EPD事業部 EPD事業室 室長/主任研究員 岩下 博哉より、PCRモデレーター制度およびPCR利用規定の改定の説明を行いました。これまで、PCRの策定には策定発起者に大きな工数・コスト負担が発生していましたが、新たな制度「PCRモデレーター制度」では、LCAのPCRモデレーターを中心にPCRを策定します。これにより、より効率的で利便性高く、お使いいただくことが可能になりました。また、オンライン説明にてご質問いただいたQ&Aを一般公開いたしました。当日参加出来なかった方にも、本運用改善について理解を深めていただける内容となっておりますので、ぜひご一読ください。

 今年度SuMPOでは、特に4領域(建築・建材分野、自動車分野、IT機器分野、衣料・繊維分野)を注力領域としてPCR策定をサポートします。SuMPOは、2023年5月にEPDの国際連合体であるECO Platformに加盟するなど、Japan EPDとして皆様に使いやすく、より便利な定量環境情報の構築を進めてまいります。


【開催概要】
 日程 :2023年8月29日(火)11:00~12:00
 内容:(1)PCRモデレーター制度およびPCR利用規程の改定の説明について
    (2)eco platform参加報告について
    (3)SuMPO環境ラベルプログラムの今後について


説明会の模様はYouTubeで公開しております。
YouTube(限定公開)

アンケートにお答えいただくと資料をダウンロードできます。
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Q&A一覧

PCRモデレーター制度について
Q1. 現在公開済みのPCRについて改訂等を行う場合、PCRモデレーターは必要なのか?

A1. PCRモデレーター派遣が必要かの判断は、改定の内容・改定度合い等も関与します。非常に微細な部分での改定など、PCRモデレーターの派遣を必要としないケースも考えられるため、まずは改訂のご意向について、SuMPO環境ラベルプログラム事務局(以下、「事務局」)にご相談ください。

Q2. PCRの策定申請から承認までにかかる期間は、どの程度かかるのか?
A2. PCRモデレーター制度の導入前と比較し、短期間でのPCR策定も実現可能となる制度です。これまでの制度と同様、PCR策定に要する期間はPCRごとに様々であり、策定期間に影響する要素としては、PCRの対象製品範囲、PCRワーキンググループ(以下、WG)への参加社数、LCAデータ取得の難易度、既存の業界コンセンサスの有無等が挙げられます。

Q3. 構造化PCRの区分は日本標準商品分類の大中小分類のような区分になるのか?
A3. 海外との相互認証を進めるため、グローバルな商品分類(UN CPC)をベースとしたPCR構造化を目指します。UN CPC以外にも、建築分野ではISO21930で構造化が用いられる等、製品分野ごとに、適宜EPDとして適切なPCR区分を判断します。

Q4. PCRの構造化とは、類似のPCRをまとめるということなのか?
A4. 既存のPCRをまとめることも、構造化PCRの手法の一つとして考えられます。

Q5. 化学産業の製品のような裾野が広い分野の製品に関してPCRはどのように設定できるのか?
A5. 裾野が広い分野の製品については、幅広い製品を対象とした上層PCR (Core-PCR)を策定する方針です。既存PCRとのすみわけや海外PCRとの整合性等についても考慮しつつ、幅広い製品のLCA算定に対応できるPCRも必要になると考えています。

Q6. 新しく策定依頼のあったPCRがCore-PCRでカバーされるのか、Sub-PCRとして策定されるのかの判断は、事務局になるのか?
A6. 案件ごとの判断となります。

Q7. 注力領域の建築・建材分野、自動車分野、IT機器分野、繊維分野については、事務局がPCRを作成していくということか?
A7. PCRモデレーター制度運用において、事務局からPCRモデレーターを派遣する対象となるPCRの選定と、PCRモデレーターを派遣する順番を決める上での注力分野としてご理解下さい。事務局がPCRを作ることを意味するものではございません。

Q8.注力領域の4分野以外に他の分野(例えば食品関連等)も検討される予定はあるのか?
A8. PCRモデレーターの派遣対象は注力領域に限られるものではなく、いかなる業界も対象となります。PCRの汎用性やWGメンバーの国内外市場シェア、WG参加企業数等を勘案し判断いたします。また、4分野は2023年度の注力領域として公表したものであり、2024年度以降の注力領域につきましては社会状況・国内外の業界動向等を踏まえ適宜検討してまいります。

Q9.PCR策定は一定条件下において事業者費用負担無しという事だが、PCRモデレーターを派遣する対象にならなかった場合、事業者側に費用が発生するのか?
A9. PCRモデレーターを事業者側から立候補した場合、事務局に対してお支払いする費用はありません。同時に、立候補者に対してSuMPO環境ラベルプログラムからの費用補助等はございませんので、モデレーター業務で発生する実費は事業者側にてご負担いただきます。

Q10. 汎用度等の基準によってPCRモデレーターを派遣する優先順位付けが行われるとのことだが、事業者がPCRモデレーターに立候補する事で、優先順位に関係なくPCRの策定を進めることは可能なのか?
A10. 事業者側からモデレーターを立候補する場合、優先順位に関わらずPCR策定を進めていただく事が可能です。PCRモデレーターを事務局から派遣する場合のみ、汎用度等の基準が適用されます。

Q11. PCRのバウンダリーやその他ルールは国内事業のみに適用されるのか?海外との整合スケジュールや方針が知りたい。
A11. 既存のPCRを含め、SuMPO環境ラベルプログラムで海外に対応するPCRを策定することが可能です。

Q12. PCRモデレーターはどのような人が対象となるか?PCRモデレーターの属性、選定判断基準について教えて欲しい。また、いつ頃募集されるのか?
A12. 事務局から派遣されるPCRモデレーターは、プログラムが定める基準を満たす人材です。一方、事業者側より立候補いただくPCRモデレーターに対しては、現時点で明確な基準は設けておりませんが、LCAやEPD等、関連の知見等を有した人材である必要があります。

Q13. PCRモデレーターの活動費用は誰が負担するのか?
A13. 事務局が派遣するPCRモデレーターに対する報酬は、SuMPO環境ラベルプログラムの運営費にて賄います。一方、立候補者に対してSuMPO環境ラベルプログラムからの費用補助・報酬等は一切ございませんので、モデレーター業務に際して発生する実費は事業者側にてご負担いただきます。

Q14. PCR策定ワーキンググループに参加することで、各社にどのようなメリットが考えられるのか?
A14. PCR策定のワーキンググループ(WG)への参加事業者は、自社の意見をPCRにインプットすることも可能です。PCRワーキンググループ参加事業者は、PCR文書内に企業名が記載されます。

PCR外部利用について
Q15. PCRを利用しているか否かの線引きは、どのように判断するのか?

A15. 個社での算定や、工業会・自治体等の取組での利用(参照)等、PCRの利用には様々な形が考えられますので、個別に事務局までお問合せください。

Q16. PCRの外部利用は有料とのことだが、どのレベルから外部利用に該当するのか?一般的な方法論であればどうしても類似の方法を使うことになると思います。
A16. まずは想定されている利用方法について、事務局までお問合せください。

Q17. 既存PCRを他のEPDラベル取得の参考にしてもよいでしょうか。その場合の費用はどの程度を考えていますか。
A17. PCRは各EPDプログラムが所有・管理しておりますので、EPDプログラムの指定のPCRをご利用ください。PCRのプログラム間の共通利用については、相互認証にて推進してまいります。

Q18. SuMPOは外部利用をどのように認識するのか?過去のものに対する扱いは?
A18. PCR外部利用を申請いただくことにより管理いたします。無断利用が発覚した場合には適切に対処いたします。

Q19.ライセンスの対象は何で、何に対して料金を支払うものなのか?
A19. SuMPOが著作権を持つPCR(SuMPOの著作物)の利用に対する料金です。

Q20. PCR策定ワーキンググループに参加した企業を対象として、PCR外部利用の無料の特典はないか?
A20. 現時点ではございません。今後の検討課題とさせていただきます。

以 上

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